2012/12/14

3年生の研究室訪問

今日は突然でしたが、来年4年になって研究室配属になる3年生の訪問を受けました。

配属は、まだ先(4月)のことですが、今から研究室を調べてみるのは決して早すぎません。
自分の将来に関することですから、今のうちにどの研究室はどんな先生がどんなふうに指導するのかを知っておくのは当然です。

僕の場合は、講義の印象と研究室での指導はかなり異なると思います。
(学生にしかわからない。それも研究室を訪問すればわかることです)

学会発表、論文の執筆、定期的な研究報告会などがどのように行われるのか、
それは学生さんの成長に直結するものですから、ほんとうによく調べて、配属先を決めましょう。

今日、訪問してくれた学生さんは、私の研究室を希望してくれているようなのですし、大学院進学も希望しているとかで、ほんとうに楽しみにしています。(気が変わらないでね。)









というわけで、今から「いい研究課題」を準備したいと思います。

日本のエネルギーと資源の問題を解決するテーマです。
これはやりがいあります。ぜひ、一緒にやりましょう!



(毎年、今頃から4月からの始める4年生のための卒業研究のテーマを準備するのですが、やっぱり、実際に来てくれて顔を見ると、ワクワクした気持ちで準備ができます。そういう意味では、実際に希望が叶うかどうかは別にして、早いうちから希望する研究室に挨拶(顔を出して)しておくことは、よいことだと思います。)




2012/12/11

大阪府立懐館高校よりうれしいお手紙

体調がすぐれなかったり、風邪ひいたりでだいぶあきました。
少しずつ書き続けていこうと思います。

今日はうれしい手紙をもらいました。
先日、大阪府立懐館高校で出前講義をしました。
そのお礼状です。

生徒さんの感想は、私にとっても励みになります。
これからも大学外の若い人の応援をできればいいなと思います。







2012/11/23

懐風館高校セミナー(出張講義)


昨日(2012年11月22日)は、大阪府立懐風館高等学校にて出張講義を行いました。


対象:高校1および2年生(15名)
時間:70分(講義は正味60分)
題目:「夢のある炭素材料の話」





1年生と2年生ですから、化学を学習した生徒さんとまだ学習していない生徒さんがいるので、
どういう話にするか、やや苦労しましたが「生活に密着した炭素材料」をイントロダクションにしました。

午後からの授業ですので、「眠気」との戦いでもあります。

緊張感をもちながら楽しんでもらおうと、予めアンケートを配布しました。
「へぇ~」と思ったらそれを数えておいてください
(学級委員選挙のときのように「正」の字を書いていく)、と新しい試みもしてみました。

生徒さんは、60分ほぼ集中して聞いてくれました。(大学の講義でも応用できるかもしれない)


以下は、そのアンケートの結果です。

また、出張講義でやってみたいと思います。


アンケートおよびその結果を全て記します。


1.「へぇ~」と思った回数         回

「へぇ~」と思うたび、「正」の字を書いてください。


「へぇ~」の回数
人数
25
23
20
15
10
8
7
2
6
2
5
1
4
2
3
2
合計 146
合計15
一人あたりの「へぇ~」 9.7
1分あたりの「へぇ~」 2.1
76秒あたり1回の「へぇ~」

★正味の講義時間を60分として計算





2.講義の中で興味が持てた点を書いてください。

・穴を作る方法に興味を持てた。ゼオライト。
・椿の研究について。炭素材料が生活のいろんな面で役立っていること。
・炭素材料。細孔。
・炭素は、匂いや毒を吸い取ったりしている。炭素だけで何でも出来る。
・炭素材料の構造。
DNAではたった4つの分子の組み合わせからできている。サッカーボール状のフラーレンはC 60個。フラーレンの仲間。カーボンナノチューブは鉛筆の芯と同じように、電気を通しやすい。賦活。
・活性炭やフラーレンの使い道。孔を開ける方法。
・炭素材料の構造。
・同じ炭素なのにダイヤモンドと黒鉛が全く違うのが不思議。
孔を作る方法がいろいろあり面白い。
・炭素材料の構造、カーボンナノチューブのこと。
・孔を作る方法、キャパシターのこと。
・細孔をつくる。孔をつくる。
・鉛筆の芯。
・形を変えるところ。どうやって形を変化させるのかなって思いました。

3.感想を自由に書いてください。

・炭素について、いろいろな話を聞いてすごく楽しかった。
・身の回りには、炭素がたくさんあることがわかった。
・炭素についての認識がシャーペンの芯やダイヤモンドの材料ということしかなかったんですが、とても生活に深く関わっていて、認識が大きく広がりました。
・話が難しかったです。知らないことがいっぱいあってとても勉強になりました。
・面白くなりそうです。化学が得意なのでよく分かりました。
・難しくて考えるのが大変でした。難しすぎてあまり理解ができなかったです。すいません。でも、いろいろと面白かったです。
・化学の力でいろんなことができるんだなと思いました。
・構造が変わるだけで同じ原子なのに、ダイヤモンドや鉛筆の芯の様に見た目も硬さも全く変わってしまうのがとても不思議だと思いました。
・炭素が車に使われていると聞いてびっくりしました。
・時間があれば、キャパシターの話を聞いてみたい。
・高校の授業より長かったけど、あまり疲れを感じなかった。
・今回の講義の炭素材料は本当に夢があると思いました。いろいろな形にしたり、孔をあけたりして、まだ効果もわからないいい効果になれば良いと思っています。
いろんなこと知れてよかったです。全然知らないことばかりで難しかったけど、勉強になりました!
・孔をつくる方法は、いろいろできるんやなって思いました。ポップコーンのことは深く考えたことがなかったので、すごいなって思った。
・いろんな言葉が次から次へといっぱい出てきたので、理解するのが少し大変でした。
・大学の授業は難しいなって少し思いました。でも、勉強になったし、楽しかったです。
・理系の大学を目指しているので、良い経験になりました。
・毒を吸収するのは知っていたけれど、飲むものがあるのにびっくりした。もっと詳しく知りたくなりました。


以上









2012/11/17

投稿論文の草稿を書く

今日は土曜日ですので研究室活動はありませんが、学生が投稿論文の草稿を提出してくれたので
それを読んでいます。

初めて書く学術論文は、卒業論文とは格別に異なる精度の高いものです。
がんばりましょう。

とうことで他のメンバーにも役立つようなメモを書いてみました。

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(1)項目を次のような形式で作成してください。
途中では文章はなくてもよいから、項目だけは書いておく。

1. Introduction
2. Experimental
2.1 Sample preparation
2.1.1 Sample modification
・・・・・
3. Results and discussion
3.1  Characterization of carbonaceous materials
・・・・・
4.Conclusion
References
Acknowledgment

(2)図表には、それぞれ番号を1から順番につけてください。

(3) Results and discussion における図や表の説明の仕方
おおむねのパターンがあります。

1)~~を図(表)に示す。<まとめる。>
2)その図表の事実関係を明確に記す。
  ・例 電流密度が小さくなるにつれて、静電容量は小さくなった。
   グラフなら、
横軸に対して縦軸の数値がどのように変化したのかを記述する。
   実験結果を記すので、「過去形」を使うことが多い。
3)2)の結果から判断できる、類推できることを記す ・・・・いわゆる考察である。
 ・必要に応じて、他の文献を引用すると説得力がでる。

です。

文章表現は同じにすると単調になるので、適切な言い方に変えると読みやすくなります。
しかし、このパターンは変わりません。


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<補足>
1)について
・現在形にすることもあります。
・「~~を図(表)に示す。」で読者は、初めてのその図表を見ると思ってください。
・文章でさんざん説明した後で、「その結果を図●にまとめた」などと書かれると読者は怒ることでしょう。
★必ず先に図表を明示し、それを見ながら文章を読んでもらうことを意識しましょう。

2)
・図表はていねいに、特に図は何が言いたいのかわかる図を描いてください。
・文章で説明するからといって、見栄えのしない図、何が言いたいのかわからない図はNG。
・文章を読む前に読者は、図表を先に見ます。そこで読む気が起ったら、初めて文章を読みます。
★図面は作図力学を考えて描くことです。

 知的な科学・技術文章の書き方―実験リポート作成から学術論文構築まで [単行本]
中島 利勝 (著), 塚本 真也 (著)

の作図力学を読み返してください。(研究室もあります。)

http://amzn.to/QOcTf8


3)結果と考察
・これが重要ですが、緊張することはありません。事実からわかることを書きましょう。
・この部分がそれぞれの図表の順番において、流れるように円滑に読むことができるようにしましょう。
論文の展開に論理性があるかどうかはこの図表がうまく読者に理解されるストーリーにかかってます。

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今日はこれぐらいにします。



2012/11/15

毎朝、掃除をする

そろそろ、3年生は4年生の卒業研究をどの研究室で行うか考え始めるころだ。
こういうことを考えることは、早ければ早いほどよい。
それが自分の人生やキャリアを考えることなので、情報を集めてじっくり考えるのが好ましい。

研究室や指導教員には、個性がある。
自分の個性と研究室の雰囲気や教員の指導方針がびったりと合えば、こんなに楽しいことはない。
もちろん、研究なのでお笑いの楽しさではなくて、山登りだとかスポーツのトレーニングに近いものだろう。
自分はどのような指導を受けたいのか、それを実現してくれる教員は誰なのか、何を勉強したいのか、どのように社会に貢献したいのか・・・をよく見極める必要がある。

研究を行うには、時間も必要である。
4年生になってまだ出なければならない授業が多いようでは、実験や結果について考える時間は足りなくなる(時間は有限なのである)。

その話は追って書くことにしよう。



 今日からときどき、「研究室、日常」のラベル(タグ)で、
私がどのように研究室で学生と接しているかを書いてみたいと思う。

それを読んで、「指導を受けてみたい」と思う人は来てください。
「いやだなぁ。」と思う人は、別の先生を選んでほしい。

ミスマッチは、学生も教員も不幸になる。
研究室を選ぶのは学生であり、教員は拒否はできない。
だから、お互いに望み望まれてハッピーになりたいものである。
(つまり、学生が自分がハッピーになれそうな研究室を選ぶことが大切なのだ)

さて、


1日の始まりの朝において、私の研究室では約束がある。

●私の研究室では、9時30分までに来ていただく。

そして、1分間のミーティングの後、10~15分、研究室(オフィスと実験室)を掃除する。
(タイマーを使うので、その間の無駄話はほとんどない。)

研究室の始まりは掃除からである。


習慣になれば、当たり前にできるようになる。
ぐずぐずしているといつまでの当たり前にできない。

この当たり前にできる(私は研究室や授業では「自転車に乗るように・・・」と例えている)ことが大切なのだ。




2012/11/13

「へぇ~」を与え、「へぇ~」を感じとる

来週、高校で出張講義を行います。
聴いてくれる生徒は、1、2年生で約30人ぐらいのようです。
炭素材料の話をする予定ですが、どのようなストーリーするかあれこれ考えています。

難しいことをいうよりも、「へぇ~」と思ってもらうことにしました。


 「へぇ~」の中には感動があり、もっと知りたいという行動が生まれると思うからです。

70分の講義のうち、正味は60分で、10回の「へぇ~」を目指すことにしました。
講義終了後のアンケートにも書いてもらうつもりです。


と思ったら、この手法、大学の講義でも使えるのはないと思いました。

そこで、明日の講義は「へぇ~」と思える場面を、急遽加えることにしました。

話す人は「へぇ~」を与え、聴く人は「へぇ~」を受け取る(感じとる)ことがいいと思います。

誰もが話す人になり、また聴く人にもなりますので、そういうマインドを準備する(習慣づける)ことが大切です。そういう雰囲気づくりも研究室には必要かなと思いました。