2012/10/31

小さいちょっとした質問が大切

今日の講義は、来週の中間試験前の講義でした。
講義終了後は、いつもより多い学生さんが質問にきました。

たいていは、一言、二言で終わるものばかりでした。

だから、大したことないとは思いません。

僕に質問しようと頭を多少整理して、「言語化(テキスト)」しているのが、よいのだと思うのです。
もやもや感を、一旦、外に出すプロセスが、理解を助けると思います。

そこのところへ、アドバイスを少しすれば、「あっ、そういうことなんだ」と一気に進むのですね。

試験前とはいわず、毎日、「ちょっとした質問」を続ければきっとよいのだと思います。


2012/10/30

4年生も報告用の図の書き方が、ずいぶん上手になってきました。

今日は11月に行われる全学避難訓練の説明会がありました。

その後、研究室内で週次報告会をいたしました。

4年生も報告用の図の書き方が、ずいぶん上手になってきました。

これならあと少しで卒業論文用のデータが、投稿用の図面として使えるところまで行けそうです。

研究室に配属になったときは、プロット、軸などの作法がわかっていませんが、

知的な科学・技術文章の書き方―実験リポート作成から学術論文構築まで: 
中島 利勝, 塚本 真也: 本.

読ませて、特に「作図力学」を練習してもらいます。

白黒だけで、自分の伝えたい図を描くのは相当によいトレーニングになります。

先輩(大学院生)は、そんなことを当たり前にやってのけてますから、よいお手本となっているようです。

どのような環境にいるかが重要ですね。
研究室を選ぶ時には、そんなことも参考しましょう。




2012/10/29

質問する

今日はある講演(外国人)の研究者の講演を聞きました。

90分の時間のうち、彼がしゃべるのは60分。
質疑応答は30分でした。

彼の中では、質疑応答があって講演が完了すると思っているようです。
それで、十分な質疑応答の時間を確保していました。

質問を受けると、
It is good question.
your question is important.

などと、言ってどんな質問にもにっこりと答えていました。

ふと、イチロー選手の言葉を思い出しました。

「あのピッチャーは苦手なピッチャーですか?」
 「いえ、彼は自分の可能性を引き出してくれる素晴らしいピッチャーです。」
 「だから自分も彼の可能性を引き出せる素晴らしいバッターになりたいです。」

質問することで自分の可能性を引き出してもらう、
質問することによって相手の可能性を引き出すお手伝いをする。

そんなことを思いました。



2012/10/14

ドラッカー流 最強の勉強法

ドラッカー流 最強の勉強法
著者 中野明


読書メモを記す。

・勉強した内容を文章化してみる
・文章にできないところは、理解できないと考えて良い。 →さらに勉強して理解を深める。
・勉強する目標を書き留めておく。人は忘れやすい。
・書き言葉によりマネジメントできる。
 
内容、テーマ、開始日、終了日、目標、期待する成果、方法、報酬
 
・ドラッカー流マネージメントの基本
1.時間を記録し、分析すること、見えるか。
2.二時間を管理すること。
3.時間をまとめ上げること。
 
・フィードバック期待した成果と実際の成果(週、月、半期、年) 。
次期の計画に役立てる。集中すべきこと、改善すべきこと、勉強すべきこと。

・input  マーカー+ふせん →重要箇所のリストを作る→2度目、目を通す→まとめ、理解。・情報を疑ってみよう→調べる行為を助長する・勉強の成果はアウトプットできまる。全体を描き推敲を重ねる。

・ドラッカーの執筆方法
まず手書き全体像を描き、それをもとに口実で考えをテープに録音する。次にタイプライターで初稿を書く。通常は初原稿と第2原稿は捨て、第3原稿で完成。要は、第3原稿まで手書き、口述、タイプの繰り返しだ。これが一番早い。
「ドラッカー 20世紀を生きて」より
書くことは考えることである。
メモについて  梅棹忠夫氏の場合
事実•雑事を書き込むのではなく、毎日の暮らしの中での「発見」を記す。発見とは「面白いと思った現象」や「自分の着想」であり、それをちゃんとした文章で書いておく。

・教えるというアウトプット
話を進めて説明し、しどろもどろになる箇所は自分の理解が足りないということである。話をしているうちに資料よりも良きストーリーを発見することがある。
学生からのレスポンスが多様なものの見方を示してくれる。

2012/10/08

山中伸弥教授に2012年のノーベル生理学・医学賞を授与

スウェーデンのカロリンスカ研究所は10月8日、2012年のノーベル生理学・医学賞を京都大学教授の山中伸弥iPS細胞研究所長およびジョン・ガードン英ケンブリッジ大名誉教授の2人に、ノーベル賞を授与すると発表した。
ノーベル賞の受賞は何時間か前にスウェーデンから電話で知らせていただいた。本当に心の底から思ったのは、ノーベル賞は、 名目上は私とガードンさんの受賞 だけれども、日本という国に支えていただいて、日の丸のご支援がなければこのすばらしい賞は受賞できなかったということを心の底から思った。まさに日本と いう国が受賞したものだと感じている。
NHK WEB NEWS  より

立派な功績と今後の成果を期待します。

関西人で大阪市立大学に縁があるので、とてもうれしい。

2012/10/07

リーダーシップとフォロワーシップ

日建ビジネスのDIGNO Vol.16, 2012 に、古川聡氏(宇宙飛行士)のインタービュー記事が掲載されていた。
興味深い点をメモすることにした。

宇宙飛行士に求められる資質は、リーダーシップとフォロワーシップを自由に操ること。
「一緒に仕事がしたいと思える人」、「命を預けられる人」のことで、時にはリーダーシップ、別のある時にはフォロワーシップを発揮しながら、チームワークで仕事ができること。
→宇宙飛行士に限らず企業、大学でも同じことが言える。

フォロワーシップのフォロワーとは、作業が円滑に進むようにリーダーを補佐し、時にはリーダーの間違いも指摘する。人は誰でも場合によって、リー ダーシップも必要だし、フォロワーシップも必要である。宇宙空間のように、チームが、まさに運命共同体である場合はこの関係は案外成り立ちやすいと思え る。しかし、地上ではそうでない場合、とくにフォロワーシップは難しいのでないだろうか。)責任はリーダー(責任者)がとればよいと、フォロワーシップに 欠ける場合もあり、ほんとにリーダーが責任をとるような事態になれば、チーム全体の打撃・ 疲弊は大きい。リーダーたるもの、フォロワーシップをもらえるように普段から実力、人間力を高く保つようにすべきであろう。

古川聡氏(宇宙飛行士)