2016/03/31

160331 The 5th Asian Conference on Innovative Energy and Environmental Chemical Engineering (ASCON-IEEChE 2016)への研究発表が受理された。

http://www.ascon-ieeche2016.org/index.html

M1がポスター発表する。
英語の論文にも挑戦してもらおう。

2016/03/26

160326 スラグ流とは何だろう?

スラグ流とは,水と油,もしくは液体と気体のように異なる相が細い流路内を交互に並んで流れる流動状態です。それぞれの相の中で循環した流れが生じるので相間の反応速度,抽出速度は非常に速くなります。また,流路から出るとすぐにそれぞれの相に分かれますので,化学プロセスにとって有利です。私の研究室ではこの流れを上手く利用した分離技術の研究開発をしています。

このスラグ流を利用した新しい化学プロセスの開発に思う存分参加してみませんか。



2016/03/24

160324 卒業式

4月からの新しい場所,新しい立場での幸せを祈ってます



2016/03/21

160321 卒業研究と卒業論文の意味 (その2)
研究能力がなくても結構です。指示通りに動いてくれる学生を希望しますとおっしゃる企業様が時々いらっしゃいます。
指示は指示で守るのは当然ですが,研究能力がなくてもよいとか研究の経験がなくてもよいとかいうお言葉には賛成しかねます。

成果があるかないかよくわからないことに対して,実験データと知識を論的に組み合わせ,
とにかく結論としてドキュメントにすることは,どのような生産プロセスの開発,改善には必要なことです。

このトレーニングには,卒業研究や修士課程の研究はよく合っています。
学生は,<真剣に対応すれば>その経験が将来必ず役に立ちます。

トレーニングと言っても,われわれ教員には大切なことで命をかけていますから,それなりの覚悟をもって研究室活動をしてもらいたいと思います。もちろん,学生にもそれ相応の大きなリターンがあります。

2016/03/20

160320 卒業研究と卒業論文の意味 (その1)


卒業研究のテーマを決めるとき,それから途中でも,確認することがあります。
次のどっちの研究実験をやりたい?

(1) どの結果になるか全くわからないテーマ。かっこいい考察ができることも期待できなくて,もしかすると目に見える成果はゼロ。
(2) だいたい結果は予想できているテーマ。かっこいい考察ができることが期待できて,過去の報告ともよく合致する成果が出そう。

(1) は労多くして,成果ゼロならかっこ悪いし,なさけないです。アルバイトしている時間も活力もありません。研究と勉学に没頭します。
(2)の方が断然,かっこいいし楽です。アルバイトもできます。好きなように学生生活をエンジョイできます。

幸か不幸か,私の研究室を選んでくれたすべての学生は(1)を選んでくれます。
それなら・・・・,ということで(1)にあたる研究テーマを,<私と共に>取り組むことになります。価値ある成果が出れば,学会発表し,学術論文にします。
私と一緒に考え抜こうではありませんか。
期待しています。

(2)は,学問的には何の価値もありませんから,単位を取得できますが学会発表は致しません。

どんな研究室生活をしたいですか。

2016/03/19

160319 そろそろ,次年度のテーマを書こうか。


研究テーマは,
(1) マイクロリアクター関連(MR)
(2) 炭素材料関連(Carbon)
です。

マイクロリアクターは,従来の化学プロセスの一部を置き換えるぐらいに生産手段として期待されていますし,一部では実用化もされています。
来年の私の研究室では,
1) スラグ流(液液交互流,気液交互流)のユニークな点を活かして,抽出プロセスの開発を目指します。
すでに私の研究室の成果は,実用化プロセスとして装置設計に使ってもらっています。

2) エマルジョンの解乳化のための電場を利用した新規な装置を開発します。
論文投稿,特許出願を終え,企業様からの問い合わせが多くなってきました。
実用化と合わせて,学術面からも探究を深化させます。


炭素材料関連は,主に電気二重層キャパシタとリチウムイオンキャパシタの電極を開発しています。
エネルギー問題の解決には蓄電装置が重要で,特に電極はその要素材料として大切です。
すでに実用化されていますが,さらなる性能を向上させるため,材料開発の面からの研究を続けています。
来年の私の研究室では,

1) バイオマス・市販工業製品を原料とした電極の開発を深化させます。充放電の電流特性を解析することは,多孔材料中のイオンの移動を手にとるようにわかります。
実用化と合わせて,多孔材の移動現象の解析を行い学術的な観点からも成果を出そうと思います。

2) マイクロリアクターで電極材料を創製しようと考えています。どのようにするかは,ここでは控えます。

修士1年生は3人います。(MR; 1人,Carbon; 2人)
学部4年生は,上記の4つのテーマを用意しています。

質問があればいつでも連絡してください。